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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
「秘境の日輪旗」少年文庫、新正堂、1942(昭和17)年9月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,829 字 · 169 页
「僕の考えだと、秘境へ行く道は三つしかないはずだ……一つは空から行く道、一つは地上から行く道、もう一つは地下から行く道だ、ところが前の二つはもう実験ずみになっている、第一の空から行く道は、僕自身飛行機で、いくども探して見たが、それらしいところは見つけられなかった。第二の地上から行く道は、あの酋長も話していたように、百パーセント不成功におわっているのだ、そこで、地下から行く道が最後の道であり、僕の結論もそれと一致している」
「地下道でも作ってあったんですの、その人たちは……」
祥子も、すっかり元気になっていた。
「いや、それはどうだかわからない、おそらくその人たちは自然に出来ていた道を利用したのだろうと思う」
「それが、この近くにあるんですか」
「うむ、大体この見当だ、いろいろなことから考えて、その人たちはこの滝のところまで来ていることはたしかだから、一つ、この近くの洞窟の入口のようなところを探して見よう」
その日は、滝の上下の崖や、近くの岩壁の洞窟を探すのに費された。
それはほとんど絶望に近かった。
そのあくる日――。
「よし、かなり危険な仕事だが、きょうは一つ、滝の裏側を探して見よう、滝の長さが五十メートルほどあるから、この裏側にだって、相当大きな洞窟があっていいわけだ」