일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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じけいろく

自警録

新渡戸 稲造

新渡戸 稲造의 自警録(じけいろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,224자 · 328화면

아오조라 문고

富者の権利と義務

富者の権利と義務

話は横道にはいるようであるが、折々、我が国においても実業家に位階を授けらるるとか、あるいは叙勲せらるべしという議論がさかんに行われる。詩人シラーのいうごとく人生の目的として花を選ぶ者とその実を選ぶ者とは別種の者に数えるが至当であろう。花も採り実も取る者はついに幹も根も取り尽し、その結果は社会の進歩も安寧も危くするものであろうと思う。

今日いずれの国においても財産の安固を保障しない法律はない。法律にそむかぬ以上は如何なる方法によって、如何なる額に嵩まるとも富を蓄積占有することを許すがために、富む者はますます富むの傾向あることは、今ここで述べるを要しない。この富む者はややもすれば己れの財産の権利あるを知って義務あるを忘れることも疑うべからざる事実であって、どこの法典を見ても財産の権利は明らかに載っている。かつ偉大なものである。

しかるに財産の義務なるものは、わずかにその負担する税額ぐらいに止まって、その額も重い重いと言いながら権利に較ぶれば、案外に軽いものと思われる。ことに法文の読みようによっては、義務を忌避する道も随分ある。ゆえに世に勢力ある人の中には種々なる口実をもって財産の義務をことごとく負担しないものがある。