轻松读懂日语经典作品
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
「キング」大日本雄辯會講談社、1925(大正14)年1月号~1926(大正15)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 243,807 字 · 482 页
そして、今度こんがらやせいたかを連れて、秩父へ出かけるということをどこからか聞き込み、前に生不動を殺ったと同じ手段で、怖ろしい罠の支度をしていますのさ」
「では浅草の笊組には、また大月玄蕃だの、投槍などの、悪浪人が、いつか旅から帰って来ているのだな」
「そうですよ。昨夜チラとその悪相談を小耳に挟んだので、どうかしてお前さんに告らせて上げたいと、種々手を廻して、やっと尋ねあてたのが紀州屋敷。聞けばこの頃は毎晩のように、賭場へ顔を見せるというので、明るいうちから隣部屋で待ち兼ねていたのでござんす」
「よく親切に報らせてくれた。しかし、拙者も御曹子などと云われるまで、身を持ちくずしてしまったが、そのお蔭には、喧嘩斬り合いの場数を踏んで、今じゃあ、玄蕃や小六などに滅多な敗は取らぬ心算だ。決して心配してくれぬがいい」
「僅かな間に、お前さん程見違えた人はないねえ。ところで、この百両は一体どうする心算?」
「どうもこうもあるものか、そっちで出して目の出た金、黙って納っておけばよかろう」
「そんな水臭い量見は、私にゃどうしても持てないから……じゃこうしよう、どうせ拾ったも同様なこの金をないものにして、久し振りに、どこかで飽きるほど遊んでみようじゃないか。