轻松读懂日语经典作品
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
「キング」大日本雄辯會講談社、1925(大正14)年1月号~1926(大正15)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 243,807 字 · 482 页
四
「折入っての頼みじゃが、定めし世馴れぬ新九郎が、永い武芸修行は困難であろうと存ずる……今朝立った道はおおかた京都路であろうゆえ、其方の足で追い着いて、大儀ながらこの三品を渡して遣わしてくれぬか」
と、わが子にも等しい思いやりで云うのであった。
「承知致しました。定めし新九郎様もお喜びでござりましょう」
「ただ、面会の節は、必ず一念成就致せ――と、この一言を餞別に伝えてくりゃれ」
「へへッ、確かに承知致しました。したが、重蔵様へのもう一通は? ……」
「おう、それは拙者が如意輪寺へ参ってお手渡し致そうぞ。重蔵殿もこの由、お聞きになったら定めしご本望のあまり、嬉し涙に暮れるであろうわい」
やがての後、作左衛門は如意輪寺へ駕を向けた。その時、もう由良の伝吉は身軽な旅仕度となって、新九郎の後を追って京都路へと急いでいた。
四
承応元年六月初旬の暁がた。
由良の伝吉の裏木戸から、再生の一歩を踏み出した春日新九郎は、但馬街道を東にとって、生野から兎原越えして檜山宿辺りへ来るまでは、ほとんどわき目もふらずに歩いた。
もし、怪しむ者あって、「汝は何処へ?」と聞いたら、彼は言下に、「鐘巻自斎に一剣を見舞う為」