轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
「朝日」博文館、1929(昭和4)年1月号~1930(昭和5)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 181,795 字 · 359 页
「エ、この中に、冗談を云ってはいけません。高さはせいぜい二尺四五寸、さし渡しも広い所で一尺余りでしょう。それに第一この口を御覧なさい。僕の頭丈けでも通りやしない。この中に大きな人間が這入っていたなんて、御伽噺の魔法の壺じゃあるまいし」
私は部屋の隅に置いてあった花瓶の所へ行ってその口径を計って見せながら、余りのことに笑い出して了った。
「魔法の壺。そう、魔法の壺かも知れない。誰にしたって、僕だって最初は、そんな花瓶に人間が這入れようとは思わなんだ。それが、実に不思議千万なことだけれど、確かに隠れていたと想像すべき理由があるのです。僕は研究の為にその残っていた方の花瓶を買って来たんですが、いくら考えても分らない。分らないでいる内に第二の殺人事件が起った。あの深山木さんの殺された日には、僕は別の要件があって偶然鎌倉へ行ったんですが、途中で君の姿を見かけたものだから、つい君のあとをつけて海岸へ出てしまった。そして、計らず第二の殺人事件を目撃する様なことになったのです。あの事件について、僕は色々と研究した。深山木さんが初代さんの事件を探偵していたことは分っていたから。