輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(七)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 頁
そのうち自分が暇の時に出向いてゆるゆる話もしようし聞きもしよう。子息の城太郎については、心当りがないでもないから、他日必ずわしが尽力して会わせてやる。余りくよくよせず、五十歳、六十歳から先でも、長命を考える楽土もあれば、する仕事のある人生もある。わしが行くまで禅寺でちとそんなことでも和尚から聞いておかれるがよろしかろう。
――こんなふうに諭して、沢庵は態とすげなく青木丹左をそこからほどなく立たせてやったのであった。その気もちが丹左の心にも映ったとみえ、丹左は何度も礼をのべ、薦と尺八を背に負って不自由らしい眼を竹杖に頼りながら、壁のない家の廂を離れて行った。
そこは丘なので、下へ降りる道の、辷りやすいことを惧れ、丹左は林のほうへはいって行った。杉林の細道から、雑木林の細道へ、足は自然に導かれて行った。
「……?」
そのうちにふと、丹左の杖の先になにかつかえたものがあった。まったくの盲人ではないので、丹左は身を屈めて見まわした。しばらくは何も見えなかったが、そのうちに樹の間を洩れる青い星の光に、二つの人間の体が、露にぬれたまま大地に横たわっているのが、薄っすらと分った。