輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(七)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 頁

青空文庫

「欣しいか」

「うれしいとも。じゃあもう一ぺん、馬を貸してくれないか」

「どうするのだ」

「先生の所へ報らせに行って来る」

「それには及ばぬ。今日のうち正式に、閣老から武蔵先生へお召状がさがるはず。それを持って明日は、辰の口のお控え所まで参り、登城のおゆるしが出れば、即日、将軍家に拝謁することになろう。――だから、老中のお使いが見え次第に、わしがお迎えに行かねばならぬ」

「じゃあ、先生が、こっちへ来るの」

「うむ」

うなずいて、新蔵は、そこを離れて歩き出しながら、

「朝飯は食べたか」

「ううん」

「まだか。はやく食べて来い!」

彼と話しているうちに、新蔵はいくらか憂悶が軽くなった。憤怒して去った友達の行く先に、まだ幾分かの気懸りは残していたが。

それから一刻ほど後、閣老からの使いが見えた。沢庵へ宛てた書簡と共に、明日、辰の口伝奏屋敷の控え所まで、武蔵を召連れて、出頭あるようにという達しであった。

新蔵は、その旨をうけて、騎馬となり、べつに一頭の美々しい乗換馬を仲間に曳かせて、武蔵の草庵へ使者として出向いた。

「お迎えに」

と、訪れると、武蔵はちょうど、権之助を相手に、陽なたで小猫を膝にのせて、何か話していた折だったが、