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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(七)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 頁

青空文庫

また、三斎公様の御恩にこたえて、不惜身命の御奉公をなさる覚悟でもなければならぬこと、お救い米のような、六人一括げの扶持はそれゆえおうけいたされぬ。お身たちは出仕しなさろうとも、伜は出されませぬ)

で、一致して、断ると、藩の者はありのまま、君公へ伝えた。

三斎公は、聞いて、

(長老の内海孫兵衛丞に千石。余の者には一名二百石ずつと、改めて申しやるがよい)

と、命じた。

六名出仕ときまって、いよいよ、お目見得の登城となったが、その折、六名の貧乏ぶりを目撃して来た使者の者が、

(少々はお手当を先に遣さぬと、登城の服装なども、おそらく持ち合すまいと察しられますが)

気を配ったつもりでいうと、三斎公はわらって、

(だまって見ておれ。折角の士どもを迎えながら、こちらが、求めて恥を掻くにもあたるまい)

案のじょう。馬の沓は作っていても登城して来た六名は糊目正しい衣服を着、大小も皆、それぞれ、ふさわしいのを差していた。

八

以上、孫兵衛丞のはなしを、武蔵は興ぶかく聞き入っていた。

「――まず、そういう仕儀で、われら六名、お召抱えになったわけじゃが、思うにこれ皆、天地の恩じゃ。