輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(七)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 頁

青空文庫

四

「誰か――そち達の中に、宮本武蔵という者を、存じておる者はないか。――何か、うわさでも訊いたことはないかな?」

すると直ぐ、

「武蔵?」

と、顔を見合せて、

「つい近頃、その武蔵の名は、街の辻々に出ておりますので、誰でも名だけは存じておりますが」

と、若侍のほとんどが、皆それを知っているような口吻だった。

四

「ほ。――武蔵の名が、辻々に出ておるとは、どうした理か」

忠利は、目をみはった。

「立て札に書かれてあるのでござる」

若侍のひとりがいうと、森某が、

「その立て札の文言を、他人が写してゆくので、拙者も、おもしろいことと思うて、懐紙に写して参りました。――若殿、読みあげてみましょうか」

「ウム、読んでみい」

「これで――」

と、森某は、反故を拡げて、

いつぞや、おら衆に、うしろを見せて、突ン逃げた、

宮本武蔵へ、物いうべい。

皆クスクス笑った。

忠利は、真面目だった。

「それきりか」

「いや」

と、森某は、

――本位田のおばばも、讐と尋ねてあるぞ。おら衆にも、兄弟ぶんの意趣があるぞ。出て来ずば、侍とはいわれまいが。

と、読みつづけた。そして、

「これは、半瓦弥次兵衛という者の、乾児どもが書いて、各所に立てたものだそうで。