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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《宮本武蔵(七)(みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 頁
それで分った、原因が。
しかし、わからないのは、あんな婆の触れ言をそのまま信じる世間の輩であった。それも居酒屋や井戸端の集合者なら知らぬこと、分別ぶった相当な人間が――しかも為政者ともある連中が――と、きょう半日は、唖然としていた折なのである。
所へ、武蔵の使いとして、権之助が書面を齎したので、さては、不平の辞かと披いてみると、
委細、権之助よりお聞え上げ賜わるべし。さる人の歌に
なかなかに
人里ちかくなりにけり
あまりに山の
奥をたづねて
近頃おもしろく覚え候うて、又いつもの持病かや、旅にさまよい出で候
左の一首は、又の旅出に即興の腰折れ、おわらい賜わるべく候
乾坤を
そのまま庭と
見るときは
われは浮世の
家の戸ざかひ
なお、権之助が口上で、
「辰の口から一応は御当家へ帰って、委細、申しあげるのが順でございますが、すでに幕閣より、御不審の目をもって見られたる身が、心易げに、御邸内に出入りする儀はいかがかと――わざと差控えて草庵へ戻りました由。これも師武蔵からの伝言でござりました」
そう聞くと、一しお、北条新蔵も、安房守も、名残が惜しまれて遽かに、
「何のご遠慮ぶかい。