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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

」

彼女はテイマの意味もよく解らないながらに、筋だけでも興味は尽きず、ある時は寝床のなかに縮こまりながら、障子が白々するのも気づかずに読み耽り、四五日で読んでしまった。

「これすっかり読んでしまったわ。とても面白かったわ。」

「解った?」

「解った。」

「じゃ明日また何かもって来てやろう。」

今度は「巌窟王」であったが、婦人公論もおいて行った。

ある晩方銀子は婦人公論を、膝に載せたまま、餉台に突っ伏して、ぐっすり眠っていた。主人夫婦は電話で呼ばれ、訴訟上の要談で、弁護士の家へ行っており、婆やは在方の親類に預けてある子供が病気なので、昼ごろから暇をもらって出て行き、小寿々はお座敷へ行っていた。そのころ猪野の詐欺横領事件は、大審院まで持ち込まれ、審理中であるらしく、猪野はいつも憂鬱そうに、奥の八畳に閉じ籠もり、酒ばかり呑んでいた。どうもそれが却下されそうな形勢にあるということも、銀子は倉持から聞いていた。渡弁護士は倉持には父方の叔父であり、後見人でもあった。倉持は幼い時に父に訣れ、倉持家にふさわしい出の母の手一つに育てられて来たものだったが、法律家の渡弁護士が自然、主人歿後の倉持家に重要な地位を占めることとなり、年の若い倉持にほ、ちょっと目の上の瘤という感じで、母が信用しすぎていはしないかと思えてならなかった。