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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

十二

不断薄情に仕向けているだけに、容体ただならずと見てお神もあわて、さっそく電話で係りつけの医師を呼び、梅村医師が時を移さず駈けつけて来たところで、診察の結果、それが急性の悪性肺炎とわかり、にわかに騒ぎ出した。

十二

食塩やカンフルの注射の反応が初めて現われ、銀子はようやく一週間の昏睡状態から醒めかけ、何かひそひそ私語き合う人の声が耳に伝わり、仄かな光の世界へ蘇ったと思うと、そこに見知らぬ老翁の恐い顔が見え、傍に白衣の看護婦や梅村医師、父やお神も顔を並べているのに気がつき、これが臨終なのかとも思われた。若林もお神の電話で駈けつけ、最後の彼女を見守っていた。

「お銀しっかりするんだぞ。」

父親が目を拭きながら繰り返し呼んだが、頷く力もなく、目蓋も重たげであった。

「晴子、お前何も心配することはないから安心しておいで。何か言いたいことがあったら、遠慮なし言ってごらん。」

若林も耳に口を寄せ、呟くのだったが、銀子は後のことを頼むつもりらしく、何か言いたげに唇をぴくつかせるだけであった。彼女は頭も毬栗で、頬はげっそり削げ鼻は尖り、手も蝋色に痩せ細っていたが、病気は急性の肺炎に、腹膜と腎臓の併発症があり、梅村医師が懇意ずくで来診を求めた帝大のM―老博士も首を捻ったくらいであったが、不断から銀子に好感をもっていた医師は容易