Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
十二
死んでも言うものかと、そんな反抗的な気持すら起こるのだった。人に謝罪ったり、哀れみを乞うたりすることも、彼女の性格としては、とても我慢のならないことであった。痩せ我慢とは思いつつも、彼女には上州ものの血が流れていた。不断は素直な彼女であったが、何か険しいものが潜んでいた。
栗栖も追窮しはしなかった。
十二
四月になってから、栗栖は郷里へ帰省し、妹が一人いると言うので、銀子は花模様の七珍の表のついた草履を荷物の中に入れてやったが、駅まで送って、一緒に乗ってしまえば、否応なしに行けるのにと思ったりした。
しかし自分の取るべき方嚮について、親たちに相談しようというはっきりした考えもなかったし、話してみてもお前の好いようにと言うに決まっているのだったが、何となし家を見たいような気がして、一と思いに乗ってしまった。
「私お父さん怪我しているのに、一遍も見舞に行かないから、急に行きたくなって。」
「そうか。君の家はどこだい。」
「錦糸堀なの。」
「商売でもしているの?」
「そう。靴屋。」
「靴屋か、ちっとも知らなかった。」
「私だって靴縫うのよ。年季入れたんですもの。」
「君が。