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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

二十六

」

二十六

さっそく電話で打合せをして、師匠の雪枝と新橋で落ち合って、小夜子と庸三父子と都合四人で半日遊ぶつもりで横浜へドライブしたのは、それから一日おいての午後のことであった。伊勢佐木町の手前でタキシイを乗り棄て、繁華な通りをぶらついたが、幾歳になっても気持の若い雪枝は、子供のように悦んで支那服姿で身軽に飛び歩いていた。やがて目的の元町通りを逍遙いて西洋家具屋や帽子屋の飾り窓を見てまわり、靴屋も見たのだったが、当の本人がいるのではやはり工合がわるかった。何か目的でもありそうでもあり、気紛れの散歩のようでもあり、雪枝はその意味がわからず、中ごろから少し興醒めの形であったが、町はずれまで来ると、小夜子は二階の自分の部屋に飾るような刺繍の壁掛けを買い、庸三も妻が死んでからいろいろの物が無くなり、卓子掛けのジャバ更紗も見つからないので、機械刺繍の安物を一つ買って、それから波止場の方へも行ってみた。帰りに博雅で手軽に食事をすまし、ふじ屋へも入ってみたが、駅前へ引き返して来た時には、もう六時になっていた。

新橋へ着いてから、古くから知っている同郷の老婆のやっている家があるから、ぜひそこへ寄ってみようと雪枝がいうので、古風なその家へ入ることにしたが、酒好きな雪枝は贔屓にしている料亭から料理を取り、酔いがまわって来るにつれて