Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
十四
それに君は田舎が好きだと言っていたね。」
「え、好きよ、お父さんもお母さんも、田舎でお百姓をしたり、養蚕したりしていたんですもの。」
「僕の家じゃ、畑仕事はしてもらう必要はないけれど、養蚕や機織くらいは覚えておいてもいいね。」
飯を喰べながら、そんな話をしているうちに、銀子は気分が釈れ、それほど悲観したことでもないと、希望を取り返すのだった。
夜になって、銀子は風呂に入り、土地の習慣なりに、家へ着替えに行くと、主人夫婦もちょうど奥で晩酌を始めたところで、顔を直している銀子に声をかけた。
「寿々ちゃん、あんた今日倉持さんのお母さんに逢っただろう。」
「逢ったわ。」
「お母さん帰りに、見番へ寄って行ったそうだよ。」
「そう。」
「貴女のことをね、顔にぺたぺた白粉も塗らず、身装も堅気のようで、あんな物堅い芸者もあるのかと、飛んだところで、お讃めにあずかったそうよ。」
冷やかし半分にお神は言うのだった。
十四
何かといっているうちに、その年も暮れてしまい、銀子は娘盛りの十九の春を迎えたわけだったが、一年の契約が切れただけでも、いくらか気が楽になり、二度目の冬だけに、陰鬱な海や灰色の空にも駭かず、真気山のがんちょ参りにも多勢の人に交じって寒気の強い夜中の雪の山を転がりながら攀じ登り、言葉もアクセント違いの土地の言葉をつかって、嗤