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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

五

がないといったふうだった。

父や兄弟が肺病で死に、母が油を商っていたところから、ある時過ってランプの火が油壺に移り、大火傷をしたのが原因で、これも死んでしまってから、独り取り残された彼女は、親類へ預けられることになった。

「それが小山の叔母さんの家よ。」

銀子の家庭と今におき絡み合いのある、小山の叔母さんも、そのころはまだ銀子の母より二つ三つ年下の娘であった。

五

三つの時孤児になり、庄屋であった本家に引き取られた銀子の母親も、いつか十五の春を迎え、子供の手に余る野良仕事もさせられれば、織機台にも乗せられ、同じ年頃の家の娘とのあいだに愛情や待遇の差別があり、絶えず冷たい目で追い廻されている辛さが、ようやく小さい胸に滲み込んで来たところで、彼女はある時村の脱出組に加わり、息苦しいこの村を脱け出たのであった。

ここは油屋が一軒、豆腐屋が一軒、機織工七分に農民が三分という、物質には恵まれない寒村で、一生ほとんど給銀もなしに酷使われる若い男女は、日頃ひそかに二銭三銭と貯蓄して、春秋二期の恒例になっている、この村脱けに参加し、他国へ移動するのであった。一行は十二人、毎年それを仕事にしているリーダアが一人つくのであった。