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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

「若ーさんもお前はんが知っての通り、このごろひどい思惑はずれで蒼くなっていなさる。傍で見てもお気の毒でならん。お前はんもあの人の世話でどうやら一人前の芸者になったんだから、こういう時に何とか恩返しをしたらどうです。」

と言われ、銀子は当惑した。

「お前はんに纏まった金を拵えろと言ってみたところで、出来る気遣いはありゃしない。芸者の痩せ腕で男の難儀を救う、そんな無理なことは言わないが、お前はんにできることだったら、してあげたらどうだろう。なるほど晴子という女は、芸者にしては見所がある、心掛けのいい奴だと、あの人が感心するようだったら、そこは若ーさんも肚のすわった男だから、この先きお前はんのためにも悪いはずはないにきまっている。」

「どうすればいいんです。」

銀子が訊くと、何のことはない。それはお神の鼻元思案で、銀子が今までにしてもらったダイヤの指環に、古渡珊瑚や翡翠の帯留、根掛け、櫛、笄、腕時計といった小物を一切くるめて返すようにと言うので、銀子はせっかく貰ったものを取りあげられるのが惜しく、不服だったが色に見せず、急いで家に帰り、片手ではちょっと持てないくらいの包みにして、持って来た。