Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

「私も今生きていると、いい年増の姉が二人もいたのよ。だけど、それは二人とも結核でしたわ。大きい方の姉は腕の動脈のところがぽつりと腫れて、大学で見てもらっても、初めははっきりしたことが解らなかった。そのうちにだんだんひどくなってとても痛んで、夜だっておちおち眠れないもんですから、一晩腕をかかえて泣いていましたわ。朝と晩に膿を吸い取るために当ててある山繭とガアゼを、自分でピンセットで剥がしちゃ取り替えていましたけれど、見ちゃいられませんでしたわ。」

「動脈の結核なんてあるの。恐いわね。」

「もう一人は肺でしたけれど……、でもそういう時は、女の子ばかり五人もいて、家も貧乏でしたからできるだけのことはするつもりでも、仕方がないから当人も親たちもいい加減諦めてしまうのね。」

銀子は姉たちの病気の重なる原因が栄養不良から来たものだということをよく知っていた。そのころ彼女たちは一家挙って、蝙蝠傘の袋や子供洋服や手袋などのミシンかけを内職にしていたが、手間賃が安いので口に追っつけず、大きい方の娘たちは空腹をかかえてしばしば夜明しで働かなければならなかった。

銀子が話すと、悲惨なことがそう悲惨にも聞こえず、それかと言って、均一たちの身分との対照のつもりでもなかったが、加世子が気をまわせば、自分のしていることが、少し大袈裟だという