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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

つけ、その手引で店を開けることにした。

家号披露目をしてから、一日おいて自前びろめをしたのだったが、その日は二日ともマダムの常子も様子を見に来て、自分は自分で角樽などを祝った。湯島時代に彼女は店の用事にかこつけ、二日ばかり帰らぬ松島を迎えに行き、小菊に逢ったこともあったが、逢ってみると挨拶が嫻やかなので、印象は悪くなかった。それに本人に逢ってみると、自分の気持もいくらか紛らされるような気がして、それから少したってから、三人で上野辺を散歩して、鳥鍋で飯を食い、それとなし小菊の述懐を聞いたこともあった。今度も相談相手は自分であり、後見のつもりで来てみたのだった。と看ると玄関の二畳にお配りものもまだいくらか残っていて、持ちにきまった箱丁らしい男が、小菊の帯をしめていた。彼女は鬢を少し引っ詰め加減の島田に結い、小浜の黒の出の着つけで、湯島の家で見た時の、世帯に燻った彼女とはまるで別の女に見え、常子も見惚れていた。

「いらっしゃい。」

小菊はいやな顔もしず、着つけがすむとそこに坐って挨拶した。

「今日はおめでとう。それにお天気もよくて。」

「今度はまたいろいろ御心配かけまして。