Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
と、三円ずつの利息づきで、あらためて借用証書に判をつかされたりするのであった。この土地では、影は最初は五十円から百円くらいまであり、それが主人の手へ全部入るのであり、十人の抱えがあるとすれば、通しは大抵その三分の一の割だが、影は通しの場合とのみは限らず、一人あて百座敷のうち三十の座敷が影だとすれば、一座敷五十円としても、一人あて千五百円の金が主人の懐に落ちるわけだった。玉がそのほかであるのは言うまでもなかった。
披露目の時、銀子について歩いたのは古顔の春次で、この女もその時分はすでに二十六七の中年増であり、東京は到る処の花柳界を渉りあるき、信州へまで行ってみて、この世界はどこも同じだと解り、ある特志な養蚕家に救われてようやく東京へ帰り、春よしの開業とともに、一人の母親と弟を見るために、そこから出ることになったものだったが、銀子はすでにI―町で顔が合っており、商売上のことについて、何かと言い聞かされもした。
お神は披露目に出るに先だち、銀子に茄子を刻んだ翡翠の時計の下げ物を貸してくれたのだったが、銀子はそっちこっち車を降りたり乗ったりして、出先を廻っているうちに、どこで落としたか亡くしてしまい、多分それが相当高価の代物であったらしく、お神はいつもそれを言い出しては銀子の粗匆を咎めるのだった。