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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

た。

お神は抱えの着物を作るたびに、自分のも作り、外出する時はお梅さんという玄冶店の髪結いに番を入れさせ、水々した大丸髷を結い、金具に真珠を鏤めた、ちょろけんの蟇口型の丸いオペラバックを提げ、どこともいわず昼間出て行くのだったが、帰りは大抵夜の九時か十時で、時には十二時になっても帰らぬことがあり、外の行動は抱えには想像もつかなかったが、時には玉捜しの桂庵廻りであったり、時には富士見町に大きな邸宅を構えている、金主の大場への御機嫌伺いかとも思われた。大場も株屋で、金融会社をも経営していたが、富士見町は本宅で、鉄の門扉に鉄柵がめぐらしてあり、どんな身分かと思うような構えだったが、大場その人はでっぷり肥った、切れの長めな目つきの感じの悪い、あまりお品のよくない五十年輩の男で、これも花村からの縁で、取引することになり、抱え妓の公正証書を担保に、金を融通するので、勘定日には欠かさず背広姿で、春よしの二階へ現われるのだった。

帳場に坐るはずであった花村は、その時分には用がなくなり、開業当初の関係を断ち切るために、訪ねて来ても、気分が悪いといって、二階へ上げないこともあり、留守を使って逐っ攘うこともあった。