Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
」
と逆捩じを喰うにきまっていた。
この風呂敷の問屋は、芸者に関係者はなかったが、商談などの座敷に呼ばれ、お神が出入りの芝居者から押しつけられる大量の切符を、よく捌いてくれた。歌舞伎全盛の時代で、銀子たちも、帝劇、新富、市村と、月に二つや三つは必ず見ることになっており、若林も切符を押しつけられ、藤川や春よしのお神にもたかられた。お神は裏木戸の瀬川に余分の祝儀をはずみ、棧敷の好いところを都合させて、好い心持そうに反り返っているのだったが、銀子もここへ来てから、ようやく新聞や画報で見ていた歌舞伎役者の顔や芸風を覚え、お馴染の水天宮館で見つけた活動の洋画から、ついに日本の古典趣味の匂いを嗅ぐのであった。よく若林と自動車で浅草へ乗り出し、電気館の洋物、土屋という弁士で人気を呼んでいるオペラ館の新派悲劇、けれんの達者な松竹座の福円などを見たものだったが、そのころ浅草を風靡しているものに安来節もあった。
花月園では、外で一と遊びすると、もう昼で、借りきりの食堂でたらふく飲み食い、芝居や踊りも見つくして三十四五の中番頭から二十四五の店員十数人と入り乱れ、鬼ごっこや繩飛び、遊動木に鞦韆など他愛なく遊んでいるうちに、銀子がさっきから仲間をはずれ、木蔭のロハ台に、真蒼な顔をして坐っているのに気がつき、春次も福太郎もあわてて