Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

その男も今は旦那が死んで、堅いのを見込まれて、婿養子として迹へ据わって、采配を振るっているという訳で、ちょっと悪くないから私もその気で、再び縒りが戻ったんですの。私はそうなると、お神さんのあるのが業腹で帰してやるのがいやなんです。お神さんは三つも年上で、夜通し寝ないで待っているという妬き方で、その人の手と来たら、紫色のあざが絶えないという始末なんです。到頭その店を飛び出して二人で世帯をもったんですけれど、それからはどうもよくありませんでしたね。私もいい加減見切りをつけて、クルベーさんの世話になったんですが、震災のあの騒ぎの時、よくせきのことだと見えて、その男が店のものを金の無心に寄越しましたわ。自分でもやって来ましたわ。僅かの金なんでしたけれど、私部屋へ帰って考えると、何だか馬鹿々々しくなって、クルベーさんに感づかれても困ると思って、五円やって逐っ払っちゃいました。けれど、何しろその人は草鞋足袋か何かで見すぼらしいったらないんですの。顔見るのもいやでしたわ。」

ちょうど時間がよかったので、小夜子の望みで彼は久しぶりで歌舞伎を覗いてみることにした。