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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

看護婦もついていますし、療養所は若い人ばかりで賑やかだから、ちっとも寂しいと思わないと言うし、一週間もしたら帰ろうかと思っていますよ。だってこんなつまらない処ってありませんわ。」

久しぶりで親子水入らずで、お茶を呑みバナナを食べながら、そんな話をしているうちに風呂の支度が出来、均平は裏梯子をおりて風呂場へ行った。風呂に浸っていると、ちょうど窓から雨にぬれた山の翠が眉に迫って来て、父子の人情でちょっと滅入り気味になっていた頭脳が軽くなった。

北の国で育った均平は、自分の賦質に何か一脈の冷めたいものが流れているような気がしてならなかった。老年期の父の血を受けたせいか、とかく感激性に乏しく、情熱にも欠けており、骨肉の愛なぞにも疎いのだと思われてならなかった。加世子たちに対する気持も、ほんの凡夫の女々しい愛情で、自分で考えているほど痛切な悩みがあるとも思えなかった。しかし加世子や均一の前途がやッぱり不安で、加世子のためには均一の生命が、均一のためには加世子の存在が必要であった。

「そう心配したものでもないのよ。結婚してしまえば、旦那さまや奥さまに愛せられて、自分々々の生活に立て籠もるのよ。