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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

「どこへ行っていらして?」

と葉子はきいた。

「私たち先生を捜していたのよ。ここへ還ってみると、いらっしゃらないもんだから、方々捜しまわりましたわよ。」

「まあいい。」

「よかないわ。貴方に不機嫌になられて、ダンスを見る気分も壊れてしまったわ。だからお誘いしたら素直に来て下さるものよ。」

葉子は目を潤ませたものだったが、その時分から見ると、退院後に起こった事件をも通りこして、二人の神経も大分荒くなっていた。今度は脚の運動のよく見える階上に席を取っていたが、幕間に庸三は、ふと下の廊下で傷心な報告を子供から受け取った。

「ちょっとお父さんにお話ししたいことがあるんで……いや、別にそう心配なことじゃないんですけれど。」

庸太郎がそう言って、彼を円形のクションに誘うので、そうでなくてさえ留守のことが始終気にかかっていた庸三は、ちょいと神経が怯えた。

「話さない方がいいかとも思ったんですけど、ちょっとお父さんの耳へだけ入れておかないと……」

庸三はちょっと見当がつかなかった。いつも学校でみんなから変な目で見られて憂鬱になっている長女の身のうえか、それとも稚い次女に何か起こったのかと、瞬間目先きが晦んだようだった。