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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

彼らの目から見れば、小夜子は毛色のかわった異端者であった。

ひつじ屋で、花模様のジョウゼットを買ってから、四谷に洋装学校をもっているあるマダムの邸宅を訪問した。庸三はこのマダムを、ある婦人雑誌社の手芸品展覧会で知ってから、一度その家を訪問して、それから一緒に小夜子の家へ飯を食べに行ったこともあった。マダムは落着きのいい手広い洋館に住んでいて、洋酒の用意などもあった。幾年前かに結婚生活を清算して、仏蘭西で洋裁の技術などを仕込んで来た。

がっちりした、燻しのかかった家具の据えつけられた客室で、メロンや紅茶の御馳走になりながら、しばらく遊んでから、夕方になって三人で銀座へ出てみたが、生活内容を探り合うこともできないほど、何か互いに折合いのつかない気分であった。

翌日、庸三は庸太郎と権藤青年とを相手に、逗子の噂をしていた。

「さあどうしたかね。」

「行ってみましょうか。」

権藤青年は言い出した。

「さっそく金に困ってるんじゃないかと思うがね。相手はブルジョウアの一人子息だけれど、何しろ学生のことだからね。」

「どんな様子か、僕行ってみましょうか。」

「そうね、もし金が入用なら、少しぐらいやってもいいんだが……。