Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme
「おい、近所は忙しいぞ。お前たち用事でもつけたのなら、伝票切るんだ。」
と呶鳴る。
しかしその気分に憎むべきところがなく、またお株が始まったくらいで、お馴染が来たとき、出先でその分の伝票を切ってもらうことにしていた。抱えたちを競争させることにも妙を得ていたが、親たちの歓心を買うことにも抜目がなく、本人の借金が殖えれば殖えるだけ、主人は儲かるので、親への仕送りを倍加するという一石二鳥の手も使うのであった。親もその手には乗りやすく、主人をひどく徳としていた。
「私のお母さんなんか、来るたびにちやほやされて、盆暮には家中めいめいにうんとお中元やお歳暮をもらうもんだから、あんな話のわかる御主人はないと言って、有難がっていたものよ。」
銀子は言っていた。
「けど一ついいことは、月末の勘定をきちんとしてくれるんで張合いがあるんです。勘定をきちんとする主人なんてめったにありませんからね。」
一週に一度松島は品子をつれて銀ぶらに出かけるのが恒例で、晩飯はあの辺で食うことにしていたが、彼は元来夜店のステッキと綽名されたほどでつるりとした頭臚に、薄い毛が少しばかり禿げ残っており、それが朝の起きたてには、鼠の巣のようにもじゃもじゃになっているのを、香油を振りかけ、一筋々々丁寧にそろえて、右へ左へ掻き撫でておくのだったが、この愛嬌