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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅくず

現代日本文学館8 徳田秋声

徳田 秋声

Lesen Sie 現代日本文学館8 徳田秋声 (しゅくず) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 327.364 Zeichen · 638 Bildschirme

Aozora Bunko

小でッぷりした四十がらみの男で、山上の観音堂の前には、寄進の燈籠もあり、信心家であった。本所の家の隣のおじさんと、気分の似たところもあって、小菊には頼もしく思われ、来るのが待ち遠しかった。赤坂で披露目をした時も一ト肩かつぎ、着物の面倒も見てくれた。小菊の姿にどこか哀れふかいところがあるので、石屋は色恋の沙汰を離れた気持で、附き合っているのだったが、それだけに小菊に人情も出て来るのであった。

しかし客はそればかりではなく、松島も気が揉めるので、ここへ出てから二年目、前借もあらかた消えたところで、彼女は思い切って足を洗い、母や弟妹たちと一緒に、やがて湯島に一軒家をもったが、結局それも長くは続かず、松島の商売も赤字つづきで、仕送りも途絶えがちになったので、今度は方嚮をかえ公園へ出た。小菊にすると、多勢の家族を控えて、松島一人に寄りかかっているのも心苦しかったが、世帯の苦労までして二号で燻っているのもつまらなかった。

公園は客が種々雑多であった。会社員、商人、株屋、土木請負師、興行師に芸人、土地の親分と、小菊たちにはちょっと扱い馴れない人種も多かった。それにあまり足しげく行かないはずであった松島も、ここは一層気の揉めることが多く、小菊は滅茶々々に頭髪をこわされたり、簪や櫛を折られたりしがちであった。