후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
それを、彼は今、はっと受け取ったのである。神楽殿の上で、太鼓をたたいている舎人の二本の撥の手――二刀の真理をその音に聞いたのだった。
太鼓を打つ二つの撥は、二つであるが発する音は一つである。そして左と右――右と左――意識があって、意識がない。いわゆる無礙自由の境である。武蔵は、胸の開けた心地がした。
五座の神楽は、人長の歌詞から始まって、いつのまにか舞人も入れ代っている。大まかな岩戸神楽もすすみ、荒尊の鉾の舞につれて、早拍子の笛がさけび、鈴がりんりんと振り鳴らされた。
「伊織、まだ見ておるか」
武蔵が、梢を仰いでいうと、
「ええ、まだ」
と、伊織は、返辞もうわの空だった。神楽舞に魂を飛ばして、自分も舞い人になったような心地でいた。
「明日はまた、奥の院まで、大岳を登らねばなるまいが、余り晩くならぬうちに戻って眠れよ」
いい置いて、武蔵は、別当の観音院の方へ、ひとりで歩き出した。
――すると彼の後ろから、大きな黒犬に手綱をつけて、のそのそ尾いて行く男があった。武蔵が、観音院の内へ入ると黒犬を連れたその男は後ろを見て、
「おい。おい」
と小声に、闇へ手招きした。