일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면

아오조라 문고

三

三

土塀の囲いのうちには、朝夕の汁へ摘み入れるほどな菜だとか、葱などの野菜が畑に栽ってある。

母屋は、崖を負い、座しきから九度山の民家の屋根や学文路宿が低い彼方に見える。曲り縁の横は青々と竹林が水のせせらぎを抱き――その竹林の向うにも、住居があるとみえて、二棟ほどな家が透いてみえた。

佐渡は、通されて、閑雅な一室に坐り、供の縫殿介は、縁の板の間に、端居して畏まっていた。

「おしずかだのう」

佐渡はつぶやいて、室内の隈にまで眼をやった。――主の幸村とは、土塀の門を潜る時もう会っている。

しかし、案内をうけて、ここに坐ったきりで、挨拶はまだ交わしていない。改めて、客の前に出直して来るのであろう。茶は、息子の大助の嫁らしい婦人が今、しとやかに置いて退がった。

だいぶ待つ……

しかし、飽かなかった。

ここの客間の、何くれとない物すべてが、主の席にない間も、客をなぐさめている。庭ごしの遠い眺め、水の姿は見えないが水のせせらぎ、茅葺屋根の廂先から咲いている苔草の花。

また、客の身近には、これとて綺羅な調度は何一つないが、さすがに上田城三万八千石の城主真田昌幸が次男の果て――そこはかとなく燻じる香木のにおいも民間にない種類の名木らしい。