후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
撥
一
――剣、剣、剣、と明け暮れそれを道とする身はなおさらのこと、もののあわれ――慈悲の心がなくてはならぬ」
伊織はもう黙っている。
黙って――土中の白骨に花を供え、素直に掌をあわせていた。
撥
一
秩父の麓から、蟻のように絶えまなく、山道を登って行く小さい人影は、いちど、山を繞る密雲の中へ皆、隠れてしまう。
その人々はやがて、山頂の三峰権現へ出て来た。そしてそこから空を仰ぐと、空には一朶の雲もなかった。
ここは坂東四箇国に跨がって、雲取、白石、妙法ヶ岳の三山に通う天上の町だった。神社仏閣の堂塔門屋の一郭につづいて、その別当だの社家だの、土産物屋だの、参詣茶屋だの、門前町があるし――まばらに散ってはいるが、神領百姓の家数も七十戸からあるという。
「ア。大太鼓が鳴った」
ゆうべから、武蔵と共に、別当の観音院に泊っていた伊織は――食べかけていた赤飯をあわてて掻っ込んで、
「先生、もう始まりましたよ」
と、捨てるように箸を置く。
「神楽か」
「見に行きましょう」
「ゆうべ見たから、わしはもういい。一人で行って来い」
「だって、ゆうべは、二座しかやらなかったでしょ」
「まあ、急がんでもいい。