후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
春・雨を帯ぶ
一
断層の谷へ墜ちこんだ伊織のさけびであることはいうまでもない。
春・雨を帯ぶ
一
鳥の啼く音も、啼くところ聴くところによって異う。また、人の心によってもちがう。
高野の奥の高野杉には、天上の鳥という頻伽の声が、澄みぬいている。ここでは、下界でいうもずも、ひよどりも、あらゆる雑鳥も一様に迦陵頻伽のさえずりであった。
「縫殿介」
「はあ」
「……無常だなあ」
迷悟の橋とかいう反り橋の上に佇んで、老武士は、供の縫殿介という若党を顧みた。
どこの田舎の老い武士。――一応はそうとしか見えない手織木綿のごつい羽織に野袴という旅拵え。――けれど大小が図ぬけていい。立派な差料である。それから供人の縫殿介なる若党の骨がらもよく、いわゆる雑人ずれのした渡り奉公人とはちがって、子飼からの躾がみえる。
「――見たか。織田信長公のお墓、明智光秀どののお墓、また石田三成どのや、金吾中納言様や、苔むした古い石には、源家の人々から平家の輩まで。……ああ数知れぬ苔の人間が」
「ここでは、敵も味方もございませぬな」
「一様に皆、寂たる一つの石でしかない。さしもの上杉、武田の名も夢のような」
「変な気がいたしまする」