후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
四
では、どこへ着けておきましょうか」
「住居の裏より、二町ほど東の浜辺――あの平家松のある辺りの岸なら、往来も稀だし、人目にもそうかかるまい」
そう吩咐けている間も、太郎左衛門は、自分までが、何やら落着かぬ様子だった。
店も、平常とちがって、今日はめっきり暇だった。子の刻過ぎまで、海門の船往来が止められているせいもあろうし、また、対岸の門司ヶ関や小倉と共に、その長門領一帯でも、すべての者が、船島のきょうの試合を、心がかりにしているせいもあろう。
そう思って往来を眺めると、どこへ指して行くのか夥しい人出であった。近藩の武士らしい人々、牢人、儒者風の者、鍛冶、塗師、鎧師などの工匠たち、僧侶から雑多な町人や百姓までが――その中には被衣だの市女笠だのの女のにおいをも蒸れ立てて――おなじ方角へ、流れて行くのだった。
「はよう、来やい」
「泣くと、捨てて行くぞよ」
漁師の女房たちであろう、子を背負ったり、手に曳いたり、今が今にも、何事かあるように、わめいて通るのもあった。
「なるほど、これでは……」
と、太郎左衛門も、武蔵の気もちが分る気がした。
識者顔する者の、毀誉褒貶さえかなり耳うるさいところへ、この人出の埃は、他人の死ぬか生きるかを、勝つか負けるかを、ただ興味として、見物に駈けて行く――