후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
二
そして眼は――大土間の中にいる佐々木小次郎の姿から放ちもやらずに、
(おのれ)
と、睨めつけて。
だが小次郎のほうでは、一向気づかない容子らしかった。
細川家に召抱えられて、豊前の小倉に居を定めてから、彼の恰幅や容子には、一倍と尾ヒレがついて来たように見られた。わずかな間だが、牢人時代のようなするどい眼ざしも、落着きをもった深い眸にかわり、元から色の小白い面には豊かな肉もついて、触れれば触れるものを舌刀で斬り返すような皮肉もあまりいわなくなった。総じて重々しい風采となり、その裡に養われて来た剣の気稟というものが、ようやく人格化して来たものと見てよかろう。
そのせいもあろう、今も、彼のまわりにいる円満の家士はみな、
(巌流様――)
とか、
(先生)
とか、敬って、新参の師範とはいえ、軽んじるふうは誰にも見えなかった。
小次郎という名は廃したわけではないが、その重い役目と、風俗とに、漸くふさわしくない年配にもなったためか、細川家へ行ってからは、名も巌流と称していた。
二
汗をふきふき、佐兵衛は船から戻って来て、
「お待たせいたしました。胴の間のお席はまだ片づきませぬので、もうしばらくお待ちねがいますが、舳にお坐りの組は、どうか船へお移り下さいまし」