후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
三
いや、彼よりも、伊織はもっともっと厳粛なものにひき緊められた顔して――語る人光悦の面からわき目もふらない。
「――ですから北条氏から足利氏への長い長い乱世のあいだ、あの石、そこらの草木までみな、一系の皇統を護るため戦った物でしょう。石は、護国の砦となり、木々は、天皇の供御の薪となり、草は兵の衾となって」
光悦もまた、真摯に聞いてくれる語り相手を見出して、鬱懐の至情を吐きつくすように――去るに忍びない面持で夜空と寂土の万象を四顧しながら、
「――多分、その頃、賊軍と戦って、ここで草の根を喰べながら立て籠っていた御親兵の一人か、或は、降魔の剣を把って兵の中に働いていた僧兵のひとりかも知れません。……というのは、きょう私たち母子が、院のお墓のあたりから山道を掃除して参りますと、とある藪中の石に、誰が刻んだか、こんな歌が彫ってあったのがふと見出されたのです。……
百年の戦もなさん春は来ぬ
世の民くさよ歌ごころあれ
と、いうのです。――これを見て私はなお胸を打たれました。何十年という戦の中の春秋に、何というゆとりでしょうか。強い護国の信念でしょうか。七たび生れてこの国を護らんと仰っしゃった大楠公の御心は、名もない一兵にまで沁み徹っていたものとみえまする。