일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면

아오조라 문고

忠明発狂始末

一

「へい」

男は、振り顧りながら、皀莢坂の下へ、駈け降りて行った。

柳生へは、近づいて行っても無駄である。彼を負かして、彼の名声を、自分の名声へ転じようと計っても、柳生は、お止流である。将軍家流である、という口実があるから、牢人剣士のそんな手に乗るようなことはしない。

それに反して、小野家の方は、無禄者でも、強豪の聞え高い者でも、随分、相手にとって試合にも応じると聞いている。どう転んでも三百石だ。柳生の大名剣法とちがって、殺伐なる実戦的鍛錬を、ここでは目標としているからでもある。

――しかし、小野家へ行って、小野派一刀流を蹂躙して来たという者があったという例も聞かない。

世上では、柳生家を、尊敬している。けれど、強いのは、小野だと誰もいう。

小次郎は、江戸へ出て来て、それらの事情を知った時から、この皀莢坂の門を、

(何日かは)

と、密かに眼をつけていたのである。

――その門は今、彼の眼の前にあった。

忠明発狂始末

一

浜田寅之助は、三河出身の――いわゆる御譜代衆で、小禄でも今の江戸では、それだけで、随分大きな顔をしていられる幕士のひとりだった。

今――

何気なく、道場わきの支度部屋と呼んでいる部屋の窓から、外を眺めていた同門の沼田荷十郎というのが、あっと、その寅之助の姿を眼でさがし求め、