후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
顔に、皺の彫りが深く、五十歳がらみに見えるが、骨太な体は、もっと若い、いや若い者にもめずらしいほど精悍である。背は五尺そこそこだが、四肢の節々には、何処となく、当り難い弾力と闘志がこもっていて――いわば、この飼主も、連れている犬と同じように、まだ山犬の性が多分に脱化しきれない――野獣から家畜への過渡期にあるのと同様な――山侍の一人だった。
だが、寺に勤めている身なので、服装はきちんとしていた。胴服ともみえ、裃ともみえ、羽織ともみえる物の上に、腰締をむすび、麻袴をはき、足には、祭礼穿きの、新しい紙緒のわら草履をはいている。
「梅軒さま」
そっと、闇の中から寄って来た女はいった。
犬は、その裾へ、じゃれかかろうとするし――女は、そのために、或る距離しか近づきかねていた。
「こいつ」
梅軒は、縄の端で、こんどはやや強く、犬の頭を打って、
「お甲。……よく見つけたな」
「やはり、あいつでしょう」
「うむ。武蔵だ」
「…………」
「…………」
二人は、それきり口を噤む。雲の断れ目の星を見ている。神楽殿の早拍子が、黒い杉木立の奥に今、旺んだった。
「どうします」
「どうかせねば」