후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
「おぬしの口吻を聞いておれば、世のためとか、人のためとか、偉そうじゃが、さし当って、他人事よりはわが事じゃろ、おぬしの周りに、誰も不倖せな者は残っておらぬかの」
「自己の一身など考えていては天下の大事はできませぬ」
「青二才」
沢庵は、一喝して、城太郎の頬をぐわんと撲った。城太郎はふいを打たれて、頬をかかえたが、気をのまれたように為すことを知らなかった。
「自己が基礎ではないか。いかなる業も自己の発顕じゃ。自己すら考えぬなどという人間が、他のために何ができる」
「いや、わたくしは、自己の慾望などは考えないといったのです」
「だまれ、おまえはおまえ自身が、人間としてまだ酢っぱい未熟者だということを弁えんか。世の中の端ものぞかぬやつが、世の中を分った顔して大それた大望などにうつつを抜かしているほど怖ろしいものはない。城太郎、おまえや大蔵のやっている仕事はたいがい読めた。もう訊かいでもいい――。阿呆な餓鬼じゃ、なりばかり大きくなっても心の育ちはさらに見えん。何を泣く、何がくやしい、洟でもちんとかむがよい」
六
寝ろといわれたのである。寝るしかなくなって、城太郎はそこらにある莚などかぶって横になった。