후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
頭立った役人は、処刑の場所を選定して、そこに二枚の荒莚を敷かせ、
「では、お立会いを」
と、沢庵を促した。
刑の執行人たちは、ぞろぞろと莚のまわりに立ち囲む。主な役人と沢庵には床几が与えられた。
棒の先に抑えつけられていた又八道心は、
「起てっ」
と、どなられて体を擡げた。だが、歩く力はもうなかった。それを焦れったがって刑吏は、彼の法衣の襟がみをつかんでずるずる莚の上まで引き摺って来た。
新しい素莚のうえに、又八道心は寒々した首を垂れた。もう鶉の啼き声も耳になかった。ただまわりの人々ががやがやいっているのを、壁を隔てて聞くように、遠い気持で意識するだけだった。
「……あ。又八さん?」
その時、誰か側でいった。又八はぎょろりと横を見た。――見ると自分と並んで荒莚の上にひき据えられている女の囚人がある。
「ヤッ。……ああ朱実じゃないか」
いった途端に、
「口をきいてはならん」
と、二人の刑吏が間にはいって長い麺棒みたいな樫の棒で、男女を隔てた。
沢庵のそばにいた頭立った役人は、その時、床几から立って、何か厳かな口調で、ふたりの罪状をいい渡した。
朱実は泣いていなかったが、又八は人前もなく涙をこぼした。