후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
四
「いやこちらから、お礼に出るつもりでいたところ」
と、そのまま、すぐ迎えの駒に乗った。
四
獄から解かれた武蔵にはまた、将軍家師範という栄達が待っていた。
だが武蔵は、それよりも沢庵という友、安房守という知己、新蔵という好ましい青年などが、自分のような、一介の旅人に、席を温めて待ってくれる志のほうに、遥かなありがたさと、人間の世の限りなき隣の恩を思わせられた。
翌る日。
すでに北条父子は、彼のために一襲の衣服と、扇子、懐紙などまで整えて、
「めでたい日、おこころ爽やかに行って参られい」
と、朝の膳は、赤い御飯、魚頭つき、あだかもわが家の元服でも祝うかの如き心入れであった。
この温情に対して、また、沢庵の好意を酌んでも、武蔵は、自分の望みばかり固持していられなかった。
秩父の獄中でも、ふかく考えてみたことである。
法典ヶ原の開墾に従事して、およそ二ヵ年足らずのあいだ、土に親しみ、農田の人々と一緒に働いてみて、自己の兵法を、大きな治国や経綸の政治に活かしてみたいという野心はかつて本気で抱いてみたことであるが――江戸の実情と、天下の風潮、まだまだ決して、彼が理想するような所までには、実際において来ていない。