후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
だが蕎麦の味から、幸村の人間を、噛みわけることはできなかった。総じて、
(漠とした漢――)
という感じであった。十年ほど前、愚堂和尚の膝下で知った頃の印象とは、どこか勝手がちがっていた。
しかし、こっちで独り角力を取っているまに、幸村は、自分を通して、細川家の意志なり、近状なりを、雑談の端からでも、嗅ぎ取っているかも知れない。
――探りがましいことは、彼の口からは、塵ほども、訊かれていないが。
訊かないといえば、第一、自分が何の用務を帯びて、高野山へ来たのか。――それすら幸村は訊ねようとはしない。
佐渡の登山は、もとより主命なのである。故人の細川幽斎公は、太閤在世中にも、侍して青巌寺へ来たことがあるし、山上に長くいて、歌書の著述などを書いていた一夏もあるので、青巌寺にはその折のままになっている幽斎公の直筆の書物や文房の遺物やらが何かと置いてある。その整理と、受取の打合せに、ことし三年の忌会を前に、豊前の小倉からわざと身軽で来たわけだった。
――そんなことも、幸村は糺そうともしない。迎えの大助がいったとおり、門前を通りすがりの客へ茶一つの饗応をするのが、裏も表もない彼の真意でありまた、好意としか思えなかった。