후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
殻の中と、殻の外との、境の闇に、もがいている無為から無為の日がつづく苦しさ……。で、ふと思い出したお方がある。そのお方の力をお借りするほかはないと――実は山を下りて、この鎌倉へ、そのお人の消息をさぐりに来た次第だが」
と、話した。
武蔵がいう、思い出した人というのは、彼がまだ十九か二十歳の向う見ずに道を求めてさまよっていた時代――京都の妙心寺の禅室へ足しげく通っていたことがあって――その頃、啓蒙の師事をうけた前法山の住、愚堂和尚、べつの名を東寔ともいう禅師だった。
聞くと、又八は、
「そういう和尚ならば、ぜひおれを紹介わせてくれ。そしておれを、弟子にしてくれるように、頼んでみてくれ」
と、いった。
果たして又八が、そういう本心になったのか否かを、武蔵も初めは疑ったが、又八が、江戸へ出てから会った憂き目の数々を聞くと。――そうか、それほどな目に会ったなら、さもあろう。心得た。きっと弟子入りのことはお願いしてみよう。――と武蔵も誓って、ともども、鎌倉の禅門をさがし歩いてみたところ、誰も知っている者がない。
なぜならば、愚堂和尚は、数年前に妙心寺を去って、東国から奥羽の方を旅しているとは聞えていたが、至って、飄々たる存在で、時には、主上後水尾天皇の御座ちかく召され、清涼の法莚に、禅を講じているかと思えば、ある日