일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면

아오조라 문고

それは、発狂の相をあらわしていたからである。

だが、犬の眼どころではない。この山上の人間は、今朝から皆、それに近い眼いろをもって、何事か、騒いでいたのである。

夜も昼も、人と燈と神楽ばやしに熱鬧していた祭の混雑に乗じて、ゆうべの深夜から今朝までの間に、総務所の平等坊の宝蔵が、何者かのために、破られていたというのである。

勿論、外部の仕業であることは明瞭で、宝蔵のうちの古刀とか鏡とかには異状はなかったが、多年蓄えられてあった砂金だの海鼠形の物だの、貨幣となっているものだのを合せておよそ何貫目というかねが一度に失われてしまったのだという。

単なる噂ではないらしい。この山上に、さっきも、あれ程な役人や捕吏が来合せていたということも、思い合せば、原因はその方にあったかもしれないのである。

いや、もっと顕然たる証拠には、お甲が、往来で揚げたわずか一声で、もうわらわらと駈け寄った附近の住民が、

「ここだ。この中だ」

「宝蔵破りの徒党が逃げこんでいる」

と、遠巻きにして、得物を持ったり、石を拾って、家のうちへ投げこんだりし始めた。それを見ても、山上の住民の興奮が、ただならぬものであることがわかる。