후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
盗賊というものが、どんなに怖いか――これは彼の生れた法典村が一年おきに匪賊に襲われて、その後は一箇の鶏の卵も、一升の小豆もなくなってしまう惨状なので、よく知りつくしていたし、また、平気で人間を殺すものだというような漠とした観念が幼少から沁みついているので、見つかったら殺されるような気がするのであった。
それほど怖いものならば、なぜ伊織は、はやく横道へでも曲がってしまわないか――と疑われるが、その彼は、却って反対に、二つの荷駄の影にくッついて、何処までも尾いてゆくのであった。その理由はごく簡単であって、
(三峰の権現さまの宝蔵をやぶって、たくさんなおかねを盗み出した盗賊は、きっとこの二人にちがいない)
と、心のうちで、決めてしまっているからである。
さっき石の後ろで、怪しいと思ったとたんに、伊織の頭にひらめいたのはそういう考えであった。少年の直感には、それをまた、反覆してみたり他を顧みたりしている迷いがない。てっきりこいつだと思いこんだらもう一途に、この二人こそ、三峰の怪盗でなければならなかったのである。
やがて彼も、荷駄の影も、扇町屋の宿場の中を歩いていた。