일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면

아오조라 문고

庶民のながれは続々と、不安な上方から建設の江戸へ移り出した。

それはまた一般が、豊臣中心を見すてて、徳川の治下を慕ってくるような人気のようにも見えた。

事実、乱国につかれた庶民は、豊臣方が勝って、なお戦乱がつづくよりも、ここで徳川家が終局を収めてくれたほうがよいと祈るようにもなっていた。

そういう世相は、関東上方のいずれに子孫を託すかと今、去就の半ばにある各藩の大名やその臣下の眼にも移って、日一日と、江戸城を中心とする町割や河川の土木や城普請には、新しい時代の力が味方した。

きょうも秀忠は、野支度で、旧城の本丸から新城の工事場のほうへ吹上の丘づたいに出て、作事場を一巡し、眼に耳に胸にひびいて高鳴る建設の騒音の中で時をわすれていた。

侍側には、土井、本多、酒井などの閣臣や近習衆をはじめ、僧侶などの姿も見え、秀忠はやや小高い所に床几を呼び、そこに一休みしていた。

すると大工たちの働いていた紅葉山下のあたりで、

「野郎っ」

「野郎っ」

「野郎っ、待てっ」

と、迅い跫音がみだれた。逃げ廻るひとりの井戸掘り人足を追って、七、八人の大工たちが、喧騒の中を喧騒して突き抜けて行った。