후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
たのだとも――伊織は問いに答えていう。
「ただ、よく分んないのは、おらに姉さんがあるっていったけれど、お父つぁんも、詳しいことをいわないし、お母さんは、早く死んじまったから、何処の国にいるのか、生きているのか死んだのか、分んない」
率直な伊織の答えを聞きながら、沢庵はその由緒ありげな革巾着を膝に取って、先刻からその中の蝕んだ書付や守り袋など、丹念に見ていたが、そのうちに、愕きの眼をみはって、一紙片の文字と、伊織の顔とを、まじまじ穴のあくほど見較べた末に、
「伊織。その姉なら、父三右衛門の筆らしいこの書付に書いてあるが」
「書いてあっても、何のことか、おらにも、徳願寺のお住持でも分らないんです」
「よく分っておる。この沢庵には……」
と、その一紙片を人々の眼の前に拡げて沢庵が読んだ。文章は数十行に亘るが前の方は略して、
――飢エ仆ルル共、二君ヲ求ムル心無ク、夫婦シテ流転年久シク、賤シキ業シテ歩クウチ、一年中国ノ一寺ニ、一女ヲ捨テ、伝来ノ天音一管ヲ襁褓ニ添エテ、慈悲ノ御廂ニ、子ノ末ヲ祈願シ奉リテ又他国ニ漂泊ウ。
後、コノ下総原ニ一茅ノ屋ト田ヲ獲、年経ルママ思エドモ、山河ヲ隔テ、又消息ヲ絶ツノ今、カエッテ子ノ幸ニ如何アルベシナド思イ、イツシカ歳月ノ流レニマカセ了ンヌ。