후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
杉蔵が跳ね起きようとする時、彼の右手の拳は、杉蔵の顔の真ん中を、一撃で突き凹ました。
ぐわっ
面部のどこからか血をふいて、歯ぐきを剥いて見せた顔は、実際、凹んだように見えた。権之助は、その顔を踏みつけ、一跳躍して、高原の平地へ立った。
そして、髪を逆立てて、
「来いっ」
と、杖を、次の者へ備えたが、死者の運命を打開したと思ったその瞬間こそ、実は、彼を待っていたほんとの死地だったのであった。
そこらの草むらから二筋三筋――ひゅっと、さなだ虫のような紐が、草を撫でて飛んで来たのである。一筋の紐の先には、刀の鍔が結いつけてあった。また一筋の紐には、鞘ぐるみの脇差がしばりつけてあった。分銅の代りに用いたのであろう。勢いよく走って来たそれは、権之助の足元だの、首のあたりへ絡みついた。
仲間の杉蔵が不覚を取ったと見て、すぐ断層の橋を渡って来た源助と山伏のほうへ向けて、咄嗟に構えていた杖とその手元へも、一筋、くるくるっと、蔓のように巻きついた。
「あッ」
蜘蛛の糸から脱れようとする昆虫のように、権之助の全身は、本能的に暴れたが、わらっと寄り集って来た五、六名の人間は、完全に彼のもがく姿を、蔽い隠してしまった。