후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
何をだ? ……。いってみい」
「お通のことだが」
「え」
「お通をっ……」
という先に、感情のほうが、舌に絡んでしまった。そして眼は、泣きそうになっていた。
武蔵の顔いろも動いていた。お互いに触れまいとしていたものを、又八から急にいい出されて、咄嗟、その意志を測りかねたのだった。
「おれとおぬしとは、心も溶け合うて、こうして一つ夜を語り合ったりしているが、あのお通は、どうしてるだろう。――いやどうなって行くだろう。この頃、ときどき思い出しては、済まないと心で詫びているのだ」
「…………」
「よくもおれは、長年の間、お通を苦しめたものだった。一頃は、鬼のように追い廻し、江戸では一つ家においたこともあるが、決しておれに心はゆるさない。……考えてみれば、関ヶ原の戦へ出た後から、お通は、おれという枝から離れて地へ落ちた花だ。今のお通は、べつな土から、べつな枝に咲いている花だ」
「…………」
「おい武蔵っ。いや武蔵どの。……頼むから、お通を娶ってやってくれ。お通を救ってやるものはおぬししかないぞ。……それも、以前の又八だったら、金輪際こんなことはいいもしないが、おれはこれから今までの取返しを、沙門の弟子になってやろうと思い定めた所だ。