후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
「ウむ」
「くやしいな」
「何をいうか、あれしきのこと」
「だって、どこへ行っても、先生のことを誰もよくいわないんだもの。おいらは、くやしいや」
「仕方がない」
「仕方がなくないよ。悪口をいうやつを、みんな打ち懲らして、こっちから、文句のあるやつ出て来いと、札を立ててやりたいや」
「いや、そんな、敵わぬ喧嘩はするものじゃない」
「だって、先生なら、無法者が出て来たって、どんな奴が対って来たって、負けやしないよ」
「負けるな」
「どうして」
「衆には負ける。十人の相手を打ち負かせば、百人の敵が殖え、百人の敵を追ううちには、千人の敵がかかってくる。どうして、敵うものか」
「じゃあ、一生、人に嗤われているんですか」
「わしにも、名には、潔癖がある。御先祖にもすまない。どうかして、嗤われる人間にはなりとうない。……だから、武蔵野の露にそれを捜しに来たのだ。どうしたら、もっと嗤われない人間になれるかと」
「いくら歩いても、こんな所に、家はないでしょう。あれば、お百姓が住んでるし……また、お寺へでも行って、泊めてもらわなければ」
「それもいいが、樹のある所へ行って、樹を伐り、竹を畳み、茅を葺いて、住むのもよいぞ」