후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(七)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 350,912자 · 702화면
は、世話がいがあったという気持から、人生の欣しいことの一つを杯の一口一口に舐めているような顔つきだった。
「もう、お光を置いて、いうてもよかろう。ともかく、試合が済んだら、国元から年寄身寄りの近親も呼び、婚儀も披露し、剣道への執心は、勿論よいが、ひとまず家名の土台を固めることだな。そこまでのことがすめば、角兵衛の世話も、まず……というものじゃが」
親代りになっている気の彼は、ひとりで上機嫌だったが、巌流はしまいまで酔わなかった。
一日ごとに、彼は無口だった。試合の日が近づくにつれ、急に、人出入りが多くなった。隔日の登城がない代りに、接客にわずらわされて、静養の意味はなくなった。
そうかといって、彼は、門を閉じて客を謝絶する気にもなれなかった。巌流殿は門を閉めて人にも会わぬ――といわれるのは、何か卑怯めいて聞えやすい。そういう所に彼は割合に気を遣った。
「辰之助。鷹を出せ」
野支度して、天弓を拳に据え、朝早くから彼は屋敷を出ることにきめた。これはいい思案であったと自分も思った。
気候のよい四月の上旬を、拳に鷹をすえて野山を歩くことは、歩くだけでも大いに気を養った。